開館31周年!しながわ水族館で、いきものへの思いを感じる

 1991年に開館、2021年には開館30周年を迎えた、東京・しながわ水族館。
 東京都内にありながらイルカショーを見られる水族館として人気です。
 しかし、施設の老朽化などのため、いったん閉館することが発表されました。

 現在のところ、2027年度のリニューアルオープンが予定されています。
 なお、リニューアルに伴い、イルカの展示とイルカショーが終了するとのこと。

 しながわ水族館は、私も子供のときに家族に連れて行ってもらった思い出の場所です。
 あらためて、訪ねてみることにしました。

駅から始まる水族館。気分が高まります

 しながわ水族館へのアクセスは、JR大井町駅からの無料送迎バスを利用する方法などがあります。

 今回は、京浜急行・大森海岸駅から徒歩のルートを選択しました。

 駅名標にも「しながわ水族館」の文字があります。
 また、駅出口からもしながわ水族館への道順を示すプレートなどが設置されていました。
 初めての人でも分かりやすくなっており、地域とのつながりの深さが感じられました。

 それもそのはず、しながわ水族館は、しながわ区民公園の敷地内にあるのです。
 案内板も、ペンギンになっていてキュート。

 クローバーとのコラボレーションが、なんだか不思議です。

 ウェブサイトには大森海岸駅から徒歩8分とありましたが、第一京浜の横断に時間がかかるのが大きな要因のよう。
 駅からほぼまっすぐで分かりやすいですし、道幅も広いのでベビーカーなども余裕をもって利用できるかと思います。
 真夏は少し暑いかもしれませんが、選択肢のひとつにはなりそうです。
 なお、JR大井町駅からのバスは公園出入口の発着です。
 水族館の出入口からは少し歩くことになります。

 入場券を買って、いざ!

 なお、平日の昼間ということもあり、近隣の保育園・幼稚園・小学校などの団体利用がありました。
 団体利用についてはウェブサイトで周知されていたので、混雑を避けたい場合はご参照ください。

充実の館内で、ゆっくりじっくりいきもの観察

 館内は、1階の「海面フロア」と地下1階の「海底フロア」から構成。
 イルカショー・アシカショーを行うスタジアムへは、館内からアクセスできます。
 ひとつひとつの展示をじっくり見られるのが魅力です。

 イルカとアシカの水槽はそれぞれ、地下の海底フロアから見学することもできます。
 アシカの水槽は足もとまで水槽になっているため、そこをアシカがくぐることも!
 イルカショーの2回目は、海底フロアで楽しむのも粋かもしれません。

 さて、しながわ水族館の目玉ハイライトといえば、やはりトンネル水槽。
 ウミガメやエイが泳ぐのを下から見られて、大迫力!

 ちょうど、「しな水いきものトーク」(解説)の時間になったので、生き物の種類や性質などを聞きながら、勉強することができました。
 生き物たちに餌をやる時間でもあったので、そのシーンも見られましたよ!
 エイって、水族館ではこんなものを食べるんだ……、とびっくり。
 「しな水いきものトーク」の時間はウェブサイトに載っていますので、ぜひ参加してしてみてください。
 私の聞いたトンネル水槽の解説以外にも、テッポウウオやマゼランペンギンの解説もあるそうです。

おすすめはペンギン!その姿は何だか哲学的で……

 1階・海面フロアの奥、スタジアムの隣に、マゼランペンギンの展示があります。
 最初に行ったときは、みんなで遠くの空を眺めていたのですが、次に行ったときは巣穴の中に。


 野生のマゼランペンギンは、土を掘って巣穴を作るのだそう。
 その環境を再現しているのですね。

いよいよ、イルカショー!

 ショーの時間に合わせて来館する人も多く、開始時間の前からプールはにぎわっていました。

 前方の席は水しぶきがかかることもあるようです。
 濡れる可能性のあるエリアには表示がありました。

 さて、水族館は「博物館」のひとつであるということをご存知でしょうか。
 日本には「博物館法」というものがあります。
 その中に「水族館」という言葉こそ出てきてはいないものの、文化庁は博物館に水族館を含むとしています。

 つまり、水族館はいきものを見て楽しむ場というだけでなく、研究や教育普及を行う施設でもあるわけです。

 イルカショーも、先ほどの「しな水いきものトーク」と同じように、「教育普及」の側面をもっています。
 それぞれのひれにどのような働きがあるのかや、そのためにどんな動きができるかなど、イルカについての様々な知識を得ることができました。

 知ったからこそ、このジャンプがどれだけすごいかが分かります!

ポップやSNSで感じる、スタッフさんの「いきもの愛」

 館内を歩いていると、水槽のそばにカラフルなポップがあることが分かります。
 展示されているいきものの見どころや、飼育員さんの推しポイントなど、内容はいろいろ。
 他にも、1階のスタジアムそばには、スタッフさんそれぞれの推しのいきものを紹介したポップも!
 そういえばこのいきものは見ていなかったなとか、そんな特徴があるならもう1回見に行こうかなとか、何度も水族館を楽しめます。

 また、しながわ水族館は、SNSが充実している水族館でもあります。
 館内各所やお手洗いの個室の中などに、SNSのアカウント名やQRコードを載せたポスターが貼られていました。
 
 家に帰って検索すると、館内で感じたスタッフさんのいきものへの愛が、オンラインでも!
 飼育員さんにしか撮影できないいきものの様子や、いきものを見る際のおすすめポイントの紹介など、また行きたくなる投稿がたくさんでした。
 ペンギンのタグカラーや名前など、きちんとリンクさせてからもう一度行きたいです!

 それぞれのアカウントをご紹介します。

Twitter https://twitter.com/Shinagawa_Aqua
Instagram https://www.instagram.com/shinasui_insta/
YouTube https://www.youtube.com/user/shinagawaaquarium
Facebook https://www.facebook.com/ShinagawaAquarium/

 ※記事作成時点の情報です。変更になっている場合がありますので、ご確認ください。

リニューアル後にも期待!

 スタッフさんの、いきものへの愛をたくさん感じられる「しながわ水族館」。
 SNSで予習して、リニューアル前にもう一度訪れたいと思いました。
 次回は、今回見られなかったアシカショーやアザラシショーが見られたらいいなと思います。
 もちろん、リニューアル後にも期待。
 さらに進化した、素敵な水族館になる予感しかしません!

基本情報

住所 〒140-0012 東京都品川区勝島3-2-1
電話番号 03-3762-3433
営業時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週火曜日、1月1日(ただし、春休み・大型連休・夏休みは営業)
料金(すべて税込)  
 大人(高校生以上) 1,350円
 中学生・小学生 600円
 幼児(4歳以上) 300円
 シルバー(65歳以上) 1,200円
ウェブサイト https://www.aquarium.gr.jp/

 ※記事作成時点の情報です。変更になっている場合がありますので、ご確認ください。